樋掃除と落ち葉かき
建物の樋(とい)という樋に落ち葉がたまっていた。
脚立をたてかけ、届かないところは屋根に上って掻き出す。
雨が降るとじゃあじゃあと水があふれ、
その水が伝って雨漏りの原因にもなっていた。
樋には、屋根の上に茂る大きな栗の木やコブシ、金木犀なんかの
葉や実が何年分もたまり、
すっかり腐葉土のようになっている。
建物は大きいし屋根は高いしで、
ぜんぶやろうとすると、けっこう時間がかかる。
今年の秋にまた大量の落ち葉が落ちてくるんだろう。
これまた腐葉土のようになった落ち葉が大量に集まる。
葉っぱは細かく分解され菌糸が生えていて、
樋にたまっていたのと同様、
畑に入れたらいい栄養になるだろうと思う。
木のあるところに土ができる。
せっせと落ち葉を集めながら、そのことを実感した。
何十年のあいだに、少しずつ土が流れて家のまわりにたまり、
基礎よりもまわりの地面が上がってきている。
このままだと、雨水が縁の下へ流れ込んでしまうのだ。
床下の腐りもこういうところから来ているみたい。
少しでも建物に水が入り込まないよう溝で境を作り、
雨水を地下へ浸透させる。
手入れをせず何十年もほうっておいたら、
もしや家も土に埋まってしまうのか?!と思ったりして。
こういう山あいで暮らすということは、
常に人間の生活する場所を
自分の手で確保し続けることなんだなあと思った。
自分でやらなきゃ、どんどん山に還ってしまう。
季節を通じたやらなきゃいけない作業というものを、
掴んでいって、
楽しみながら手入れをしていきたい。
by niwakalife
| 2014-09-14 10:58
| 新たな場所作り